調号としてシャープがつく時の順番と、シャープが何個の時は何長調かという関係について説明します。
前回はフラットについて話しましたので、そちらも併せてどうぞ。▶️フラットのつく順番にはルールがあります。一度分かれば簡単です。
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シャープがつくのは階名の「シ」
シャープのつく順番を一覧表にしましたので、まずは見てくださいね。
#の数 | シャープ#のつく音 | 長調の名前 | 五線譜 |
---|---|---|---|
1 | F# | G major(ト長調) | |
2 | F#, C# | D major(ニ長調) | |
3 | F#, C#, G# | A major(イ長調) | |
4 | F#, C#, G#, D# | E major(ホ長調) | |
5 | F#, C#, G#, D#, A# | B major(ロ長調) | |
6 | F#, C#, G#, D#, A#, E# | F# major(嬰へ長調) |
メジャースケール内にの半音程2箇所に注目!
メジャースケール(長音階)では「ミ-ファ」と「シ-ド」が半音程でした。
では、これを鍵盤図に当てはめてみましょう。Cにドを合わせると、Cメジャースケールの音階になり、これはシャープもフラットもつかない音階です。
次にドの位置を右(上に)5度ズラします。左(下に)4度でも同じことです。すると、以下のようになります。
Cメジャースケールでは、ソだったGがドになり、シ-ドだった半音を今度はミ-ファとして使うことになりました。でも、シがFのままではシ-ドが半音程になりません。
そこで、FにシャープをつけてF#とします。
これで、全 全 半 全 全 全 半というメジャースケールの並び方になりました。これがGメジャースケール(ト長調)です。
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5度上がるごとにシャープは増える
では、次に先ほどのGメジャースケールをまた5度上に(4度下に)ズラします。すると・・・
GメジャースケールではソだったDが今度はドとなり、新しいスケールの「シ」にまたシャープがついてC#となります。
これはDメジャースケール(ニ長調)でシャープは二個です。
このような要領で、スケールが5度ずつ上にズレる度に新しいスケールの階名の「シ」にシャープが増えて行きます。フラットは5度ずつ下にズレると階名の「ファ」に増えて行きました。シャープとフラットの増え方は逆ですね。
シャープが増える順番
鍵盤図でシャープが増える順番を表してみます。
シャープはF#, C#, G#, D#, A#, E#の順に増えて行きます。E#はFの鍵盤を弾くことになります。①のF#から4度下がって②のC#、5度上がって③のG#、また4度下がって④のD#・・・というキレイな順番になっていますね。
こちらの動画も併せてご覧いただくと、より理解が深まると思います。
今日のまとめ
では、ここまでのまとめです。
- シャープは長音階の階名の「シ」について行く
- 1つ目のシャープがつく音はF#
- 以降、スケールが5度上がる(4度下がる)ごとにシャープの数は増えて行く
- シャープのつく順番はフラットがつく順番の逆を行く
中でも、シャープが階名の「シ」につくということと、スケールが5度ずつ上がると(4度下がると)シャープが一つずつ増えるということ。この二つをしっかりと理解しておいてください。
フラットのつき方も併せてどうぞ。▶️フラットのつく順番にはルールがあります。一度分かれば簡単です。
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