さて、もう英語の音名は定着して来ましたか?鍵盤を押さえたら瞬時に音名を言う!あるいは「A」とか「C#」とか口に出した音名の鍵盤を瞬時に押さえる!というものでしたね。
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最初のうちはCから順番にたどって、「え〜〜っと、エフ!」とか、「Gの次は〜〜、Aに戻るから、だからそこから数えて二個目だから、B!」とか、こんな感じかもしれません。
あるいは、「この鍵盤はミだからEね!」などと言うように固定ドのドレミと音名を結びつけて覚えてしまっているかもしれません。が、なるべく早く固定ドと音名は切り離すようにしてください。ダイレクトにC、D、Eと反応できるようになって欲しいと思います。
やってるうち必ず瞬時に反応できるようになります!諦めずに頑張ってください。
これからどんどん覚えることが出て来ますので、今のうちに英語の音名をマスターしてくださいね。
では、今日は音階へと話を進めます。
そもそも音階の意味とは
音階は英語ではスケールと言います。スケールといえば、定規、目盛り、基準、などの意味もありますよね。
まさに言い得て妙です!音階って、
- 1オクターブを幾つに分けるのか。
- それを、どんな順番で、
- どんな間隔で、
- 幾つの音をピックアップするのか。
これで決まるんじゃないかと思います。つまり、どのような目盛りの定規を使うかということです。
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半音階(クロマティック・スケール)
今の世の中で広く聞かれている音楽は、1オクターブを12に等分した音で構成されています。(詳しくはこちら▶️12平均律とは?絶対音感がなくても大丈夫?)
1オクターブを12段の音の階段だと想像してみてください。
13段目が1段目から見て1オクターブ上の音と言う事になります。分かりやすいように1段毎に色分けしてみます。
隣り合った音同士の間隔を「半音(half step)」と言います。
ですから、半音で並んだ階段を下から一段ずつ順番に全部踏んで登って行くと、半音階になります。英語ではクロマティック・スケール(カッコイイ名前ですね)。
ピアノでは、白鍵と黒鍵すべてを舐めるように弾いて上がって行く感じです。
いかがでしょう?ドロロロロ〜〜〜〜(怖っ)・・・何か出て来そうな感じしませんか?(笑)
動画ではCから始めていますが、どの鍵盤から始めてもいいんですよ。半音階は12平均律の中では一番目盛りの細かいスケールということになります。
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全音音階(ホールトーン・スケール)
では次に、一段抜かしはどうでしょう?1オクターブを6つに分割です。スケールの目盛りが二倍粗くなりました。
さっきの階段を一段抜かしで登って行きます。さっそくピアノで弾いてみましょう。便宜上、1段目をCから始めます。
そして、ピアノをイメージしやすいように黒鍵の印もつけてみます。
赤丸の所を踏んで登って行ってください。
どんな感じがしますか?
タ〜ラ〜リ〜ル〜リィ〜〜〜何だか効果音みたい(笑)。
でも、これは全音音階(ホールトーン・スケール)と呼ばれる由緒正しい音階で、フランスの印象派の作曲家ドビュッシーの曲にはよく使われています!
では、今度はさっき抜かした音を踏んでみましょうか。ですから、え〜と、C#を階段の一段目にしてみます。
これでもう一種類のホールトーン・スケールができました!
なんだか耳慣れなくて、不思議な感じがしませんか?でも、それは単に私たちが幼い頃からこの音階に親しんでいないから。それだけなんです。
さて、ここまで来るときっと疑問が湧くと思うんです。
全音と半音の組み合わせで音階が出来るとなると、その組み合わせってもう出尽くしちゃってるんでしょうか!?
スミマセン、その辺は私もリサーチが足りなくて分からないんですが(汗)、もしもですよ、まだ誰も試した事のない組み合わせで音階を作って、それで音楽を作ったらですね、すごーく前衛的なものが出来るんじゃないでしょうかー!?
芸術家ってそう言う事を極める人たちですよね。でも大衆にはなかなか理解されないだろうから、きっとお金には苦労するだろうなぁ〜・・・なんて思ったりして。。。
では、次回はいよいよ「ドレミファソラシド」この音階を解剖してみます。
▶️長音階を徹底解説!ドレミファソラシドの隣り合った音の音程は?
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