しょっぱなから唐突で恐縮ですが、「チューリップ」の歌を知ってますか?
♪さいた さいた チューリップの花が〜♪・・・という、アレです!
それでは、今度はこの歌を「ドレミ」で歌ってみてください。
・・・
♪ドレミ ドレミ ソミレドレミレ♪
そうですね!!(^^)
簡単過ぎましたか?では、試しにこれを他の人にもやってもらってください。きっと、あなたとは違う音の高さで♪ドレミ ドレミ・・・って歌うんじゃないでしょうか?
え?なんで?同じドレミって歌ってるのに、なんで音が違うんでしょう?
まずは、その辺から話を始めて行きましょう。
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階名とは音の並び方を表す呼び方
人によって、あるいは自分でも歌う時によって「ドレミ」の音の高さが違う!不思議じゃないですか?
- そんなの当たり前じゃーん。
- みんな声の高さが違うんだから!
そう、そうなんですよね!どんな高さで歌っても、「チューリップ」は「チューリップ」、「ドレミ」は「ドレミ」
この、「ドレミファソラシド」を「階名」と呼びます。
つまり音の並び方を表す名前です。
「ド」は音の階段の1段目、「ソ」は5段目、「シ」の上は必ず「ド」・・・こんな風に音と音の関係性が分かるのが階名です。
音名は音そのものの高さを表す名前
これに対して音そのものに付いている名前が「音名」です。
- 英語では・・・C D E F G A B
- 日本語では・・・ハ ニ ホ ヘ ト イ ロ
という名前が付いています。耳にしたことがありますよね?ピアノではAを440〜442Hzに調律するのが一般的です。つまり、そのくらい高さがキチッと決まっていて、その音に付いている名前が音名なんです。
ところが日本では、音楽教育のせいか何故か「音名」と「階名」がゴチャゴチャになっている人がたくさんいます。まぁ、普通に楽しく歌っている分にはゴチャゴチャでも全く構わないんですが、コードを理解して覚えたいなと思っている人にとっては、ここはしっかりと区別をして覚えてほしいところです。
なので、もうちょっと深掘りして理解を深めましょう♪
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「ド」はどの鍵盤?
ピアノを触ったことがある方、「ドはどこですか?」って聞かれたら、どの鍵盤を押さえますか?
恐らく反射的に、次のように押さえるのではないでしょうか。
どうでしょう?
・・・でも、先ほどの「チューリップ」の話を思い出してください。色んな高さで「ドレミ」が歌えたんではなかったですか?
そうすると、「ドはどこですか?」って聞かれたら、どこだってドになっていいはずですよね、こんな風に。
どこかの鍵盤をポーンと押して、「これがドだよ」と言われたなら、どこからだってドレミファソって歌えるはずなのです。
でも日本の音楽教育では「ドレミ」を、ある時には音名のように音の高さを表す名前として使ったり、またある時には階名のように音の並び方を表す名前として使ったり、、、と良く言えばフレキシブル、悪く言えばいい加減な使い方をしているので、意味が分からずに使っているとちょっとゴチャゴチャになってしまうんです。。。
今日のまとめ
・・・こんな話、コード弾きに関係あるの?そう思われたかもしれません。でも、最初にこういうことをしっかり押さえておくのが大事!と私は信じています。
なので、今日はまず、
- 「ドレミファソラシド」これは、音の並び方や役割を表した名前で「階名」と言う。
- それに対して音そのものの高さについている名前を「音名」と言う。
これを覚えておいて下さい。
- C≠ド
この二つ、違います!!それを覚えておいてくださいね。
*足早に進みたい方は次はこちらへ▶️英語で音名を覚えよう!コード弾きには必須!
*じっくり理解を深めたい方はこちらへ▶️12平均律とは?絶対音感がなくても大丈夫?
*ドレミにまつわる話をもう少し▶️「固定ド」と「移動ド」の違いとは?これでスッキリ納得!
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