チューリップの歌をドレミで歌ってみて!と言われたら、恐らく10人中10人が「ドレミ ドレミ」と歌い始めると思います。
では、ピアノでGの音をポーンと鳴らして、この音から歌ってみてと言うとどうなるでしょう?
相変わらず「ドレミ ドレミ」と歌う人もいるでしょう。けれど、10人中何人かは「ソラシ ソラシ」と歌い始めるはずです!特にピアノを習っていたりと、学校とは別に音楽をやっていたりする人に多いと思います。
どちらが正しいんでしょう?今日はそんなお話を少し。
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「固定ド」と「移動ド」
- 「固定ド」とはドレミファソラシドを音名として使う方法です。
- 「移動ド」とはドレミファソラシドを階名として使う方法です。
*階名と音名について???と言う方はこちらをご一読くださいね。▶️ドレミって、なに?音名と階名の違いを理解しよう
「固定ド」を使う人は先ほどのチューリップの歌を始まりの音が変われば「ソラシ ソラシ」と歌う人です。
それに対して「移動ド」を使う人はどの高さから始まっても、その音をドと考えて「ドレミ ドレミ」と歌います。つまり調が変わるとさっきまで「ソ」と歌っていた音を今度は「ド」と読み替えて歌うのです。器用ですよね。
どちらかが間違いという訳ではありません。音大の入試などでもどちらを使っても良いことになってます。
イタリア語ではドレミファソラシドが音名
このブログでは「移動ド」を採用したいと思います。つまりC≠ドという立場です。
でも実は、C=ドって言うのも、また真なり・・・なんですよねー。混乱させてスイマセン。実は、イタリア語だとこれが音名なんです。
Do Re Mi Fa Sol Ra Si Do
だから、色々話がややこしくなるんです。事情が分かってる人は、話の中で「ドレミ」が出て来た時に「これは音名の話だよな」とか「今は階名の意味で使ってるな」とか、文脈でちゃんと解釈できるんですけれど。
そこで、繰り返しになりますが、このブログではC≠ドという、移動ドを使って話を進めて行こうと思います。
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アメリカではドレミは使わない?
あくまで個人的な体験の範囲にとどまりますが、アメリカ人と話すと彼らはあまり階名を使わないみたいです。
譜面を読む時は英語の音名のCとかGとかを使い、音符を見ながら旋律を練習する時は「ラララ〜」とか、「パパパ〜」とかで。日本人のように「ドレミ〜ドレミ〜」みたいに歌うのは聴かないですね。
何年か前に、お子さんのピアノの先生を探している、と言う親御さんとお話しする機会がありました。そのお子さんはインターナショナルスクールに通っていたんですが、お母様がおっしゃるには、
「とにかくドレミで教えない先生がいい」
理由を聞くと、将来はお子さんをアメリカの音楽学校にやりたいから。あちらではドレミは使わないからって。
今振り返ると、そのお母様は「固定ド」で教える先生はイヤ!!ってことだったのかなぁと思います。でも私は、ドレミ(階名)を全く教えないなんて、もったいないなと思いました。ドレミを体で覚えると、長調、短調などの調性感覚がしっかりと身につくので。。。
ま、所変われば事情も変わります。そんな、ドレミについてのお話でした。
*ドレミの話をもう少し▶️「固定ド」と「移動ド」あなたはどっち派?
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