私たちは音の高さに名前をつけて呼んでいます。そして、その名前のことを音名と言います。
そころで、そもそもそれって、どうやって決まったんでしょうね?音の高さって連続的なものじゃないですか?
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私たちは音をどう聴き分けているのか?
こんな、一本の線を想像してみてください。
端から端までが1オクターブです。ある音の1オクターブ高い音というのは倍の周波数の音です。
皆さんは気づいていないかもしれませんが、実は私たちは1オクターブを12に分割して、音を認識しています。例えて言えば上の図の一本の線を折り曲げて、なだらかな坂道を12段の階段にしたようなものですね。
13番目に出て来るのが1オクターブ上の音ということになります。このように1オクターブを12に分割したものを、12平均律といいます。
そして、12平均律で隣り合った音同士の間隔を「半音(half step)」と呼びます。一般的に言って、私たちは半音より細かい音程は聴き分けるのが難しいのです。小さい頃から12平均律で作られた音楽ばかりを聴いて育っていますから、もう耳がそうなっちゃってるんだと思います。
ちょうど、私たち日本人は母音が5つしかないけれど、他の言語ではもっともっと細かく分かれていて、それを母国語としている人たちは私たちには区別のつかない母音の違いも正確に聴き分けて発音できますよね。それと似てるのかなぁ、なんて思います。
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ピアノの真ん中辺のAの音は440〜443Hzに調律されるのが一般的ですが、440Hzの場合半音上の音は466.164Hzなんだそうです。
つまり、私たちはこのくらいの周波数の違いは音の高さの違いとして認識できるわけですね。
いわゆる絶対音感を持っている方々というのは、周波数と音名とがしっかりタグ付けされている状態と言えるわけです。何の脈絡もなくポーンと鳴った音を聴いて、これはAとか、これはCとか分かるんですからね。
絶対音感は大人になってから習得するのは無理と言われています。
でも絶対音感がないからと言ってガッカリしないでください。コード弾きには相対音感があれば大丈夫です。相対音感というのは読んで字のごとく、前後の脈絡の中で音を認識するということです。そして、これはいつからでも鍛えることができます!希望が見えて来ましたね。
ところで、世の中には半音よりももっと細かい音程を聴き分ける人たちもいるはずですよね。また1オクターブ13に分けた13平均律なるものも存在しているようです。そういう世界を追求している学者さんたちもいらっしゃることでしょう。でも結局一番使い勝手が良いのが12平均律だったということなんだろうなと思います。
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