さて、I-V-IとIV-Iのコード進行を練習して来ました。
今日はそれぞれのメジャースケール内の音だけを使って作るコード(ダイアトニックコード)で、誰でも胸がキュンとする、珠玉のコード進行をご紹介します。
今までにやって来たトライアド(三つの音を積んで作るコード)だけでも、充分に素敵なコード進行があります!
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パッヘルベルのカノンのコード進行
有名なクラシック曲「パッヘルベルのカノン」と言えば、皆さんも耳にしたことがきっとあるはずです。
これは非常にシンプルなコード進行で出来ています。
I - V - VIm - IIIm - IV - I - IIm - V
最後の V まで来たら、また最初の I に戻り、上のコード進行をひたすら繰り返します。
一つのコードにつき、2拍ずつです。
Key of C でコード進行を書くと以下の通り。
|C G |Am Em |F C |Dm G |
ヴォイシングをどのようにするか、ということは演奏者に委ねられています。
一つの提案として下記を紹介します。小さい数字は指番号の提案です。
ベース音はCの次は四つ降りてGへ。一つ上がってAへ、また四つ下がってEへという同じ法則性を持った動きをしています。
ただし、このままではどこまでも下がって行ってしまうので、Dの次は下がらず、四つ上がってGに、そしてまた四つ上がって最初のCに戻るようにします。
右手は第二転回形から基本形へ、というパターンを繰り返しています。
そして最後のDm-Gの進行のところを基本形→第二転回形という逆の形にし、少し飛びますがそのまま最初のCへ戻ります。
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メロディーを歌ってみよう
では次に、トップ(和音の一番上になっている音、ソプラノ)を横になぞってみましょう。
上の図の場合ですと、E-D-C-B-A-G-A-B となります。
便宜上、固定ドで歌ってみましょう。
「ミレドシラソラシ」となりますね。
このメロディーをLa La LaやPa Pa Paで歌ってもいいですね。
こうやって歌いながらこのコード進行を弾くと、楽しくありませんか?(^^)
いつまででもやっていたくなります。
もし、自分の声の高さが合わないな〜と思ったら、、、
そうです!
違うキーでやりましょう!
Cから1音ずつ上げたり下げたりすると、それぞれシャープ2つのDメジャー、もしくはフラット2つのB♭メジャーとなります。
大幅に上げたり下げたりしたい場合は、シャープ1つのGメジャーか、フラット1つのFメジャーにしてみましょう!
<課題>パッヘルベルのカノンのコード進行を弾きながら、歌ってみよう!
・I-V-VIm-IIIm-IV-I-IIm-Vのコード進行を、前述の図を見ながらKey of Cで弾いてみよう。
・トップの音をメロディーのように歌ってみよう。
・歌いながら弾いてみよう。
《応用1》違う調で弾いてみよう。
《応用2》違うポジションで弾いてみよう。(例:I-Vを第一転回形→第二転回形のポジションで弾く)
《応用3》右手左手ともに2拍ずつ伸ばしているパターンを少しチェンジして、右手を1拍ごとに2回ずつ弾くようにしてみる(左手は2拍伸ばすパターンのままで良い)。先ほどの図をこのようにしてみました。イメージ湧きましたか?
時間をかけて、ゆっくりやってください。
そして、あまり先を見過ぎず、今、弾いていることに気持ちを集中してくださいね。
では、次回は今日やったコード進行を少し応用して、ヒット曲に多用されているコード進行をご紹介します!
お楽しみに♪
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